口ゴボ矯正の費用はいくら?3つの矯正方法の相場を比較!原因やリスクも徹底解説
口元の悩みは見た目だけでなく、日常生活にも大きな影響を与えます。笑うときや話すときに口元を気にしたり、口呼吸による口臭が気になったりしていませんか?
この記事では口ゴボの原因やリスク、効果的な治療方法について詳しく紹介します。適切な治療を受けることで悩みを解消し、美しい口元を手に入れることができます。
この記事を通じて口ゴボの原因と対策を知り、最適な治療法を見つけるための参考にしてください。
口ゴボは矯正で治療できる?
まずは矯正で治療できる口ゴボの例と治療が難しい症例について見ていきましょう。ここでは以下の2つについて説明します。
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矯正で治療できる口ゴボの例
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矯正での治療が難しい症例
これらの点を理解することで、自分の症状が矯正で改善可能かどうかを判断する手助けになります。
矯正で治療できる口ゴボの例
矯正で治療できる口ゴボの例には、以下のようなケースがあります。
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出っ歯が原因の口ゴボ
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歯並びが原因で受け口になっている
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口先が出ている状態
出っ歯が原因の口ゴボは、前歯が前方に突出しているため、唇が閉じにくくなります。この状態を改善するために、ワイヤー矯正やマウスピース矯正が効果的です。
また、歯並びが原因で受け口になっている場合も、矯正治療によって上下の歯の位置を整えることが可能です。口先が出ている状態についても、歯並びを矯正することで改善が期待できます。
これらの治療例では、見た目の改善だけでなく、機能的な問題も解消されます。例えば、噛み合わせの不正が原因で起こる消化不良や発音の問題も、矯正治療によって改善されることが多いです。
矯正での治療が難しい症例もある
矯正治療では対応が難しい口ゴボもあります。以下のようなケースが該当します。
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骨格が原因の口ゴボ
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笑ったときに歯茎が見える状態
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アデノイド顔貌
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鼻や唇が原因で口ゴボに見えるケース
骨格が原因の口ゴボの場合、単純な歯の移動だけでは改善が難しいことがあります。顎の骨の発育不全や過成長が原因で口ゴボが生じる場合、外科的な治療が必要となることが多いです。
例えば、顎の骨を切って再配置する手術(オルソグナティック手術)が行われることがあります。この手術により、骨格の問題を根本から解決し、顔のバランスを整えることができます。
笑ったときに歯茎が見える状態(ガミースマイル)も、矯正治療だけでは改善が難しい場合があります。ガミースマイルは、歯茎の位置や唇の動きが原因であることが多く、ボトックス注射や歯茎の整形手術が必要となることがあります。
また、アデノイド顔貌は、口呼吸が原因で口元が突出する状態です。口呼吸を改善するために、口腔内の機能訓練や鼻の通りを良くする手術が含まれます。
鼻や唇が原因で口ゴボに見えるケースも、矯正治療だけでは難しい場合がほとんどです。唇の形を整えるための整形手術や、鼻の形を修正する手術が必要になります。
口ゴボ矯正の方法と費用の相場
口ゴボが矯正で治療できるか判断できたら、具体的な矯正方法について理解を深める必要があります。ここで説明するのは、以下の3つの要素です。
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ワイヤー矯正の特徴
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マウスピース矯正の特徴
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外科的矯正の特徴
各矯正方法の費用や期間を以下の表にまとめました。各方法のメリット・デメリットを理解し、自分に合った矯正方法を選ぶ参考にしてください。
矯正方法 |
費用 |
期間 |
特徴 |
ワイヤー矯正 |
60〜130万円 |
12〜36ヶ月 |
幅広い歯並びに対応、目立つ |
マウスピース矯正 |
60〜100万円 |
12〜36ヶ月 |
取り外し可能で目立ちにくい |
外科的矯正 |
100〜300万円 |
6〜12ヶ月 |
骨格の問題に対応、手術が必要 |
ワイヤー矯正の特徴
ワイヤー矯正は、金属のブラケットとワイヤーを使用して歯を動かす方法です。以下の特徴があります。
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幅広い歯並びの問題に対応可能
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細かく調整ができる
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目立ちやすい
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治療期間と費用
ワイヤー矯正は最も一般的な矯正方法です。軽度から重度の不正咬合、歯の重なりや隙間など、幅広い症例に対応できます。歯の表面に金属のブラケットを取り付け、ワイヤーで歯を徐々に動かす矯正方法です。定期的に通院し、ワイヤーを調整することで歯を移動させます。
歯の表面に矯正器具を取り付けるので、目立ちやすいというデメリットがあります。ただし、歯の裏側に器具を取り付ける「裏側矯正」や、透明な器具を使うことで審美性を保つことも可能です。
治療期間は通常1〜3年程度で、費用は60〜130万円が相場です。症例や使用する材料によって変動しますが、治療の効果が高く、費用対効果も良好な傾向にあります。
関連記事:ワイヤー矯正の種類と仕組みを紹介!値段・痛みなどの懸念点も解消
マウスピース矯正の特徴
マウスピース矯正は、透明なマウスピースを使って歯を動かす方法です。理想とする歯並びのマウスピースを取り付け、少しずつ歯を動かしていきます。マウスピース矯正の特徴は以下のとおりです。
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目立ちにくい
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取り外し可能で衛生的
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装着時間が短いと効果が減少
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治療期間と費用
マウスピース矯正で使われるのは、透明なプラスチック製のマウスピースです。見た目が自然で装着中もほとんど気づかれないため、審美性が高いことで注目されています。「矯正しているのがバレたくない」「人前に出る機会が多い」という方にもおすすめです。食事や歯磨きの際には取り外せるため、口腔内を清潔に保つこともできます。
マウスピース矯正には細かいルールがあり、自己管理の徹底が重要です。例えば、マウスピースは1日20時間の装着が必要で、毎日手入れをする必要があります。自己管理を怠ると期待した効果が現れず、矯正が失敗に終わってしまうこともあります。
治療期間は通常1〜3年程度で、費用は60〜100万円が相場です。
関連記事:マウスピース矯正とは?メリットやワイヤーとの金額の違いを紹介
外科的矯正の特徴
外科的矯正は、顎の骨を切る手術を伴う矯正方法です。
主に顎の骨の位置や形状に問題がある場合に行われます。骨を切って正しい位置に再配置することで、根本的な問題を解決する治療法です。ワイヤー矯正・マウスピース矯正で治療できない口ゴボも、外科的治療を使った矯正なら治療できます。特徴は以下のとおりです。
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骨格の問題に対応
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短期間での治療が可能
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手術が必要でリスクが伴う
外科的な処置を取り入れた矯正は、短期間で劇的な改善が可能です。ただし、手術にはリスクが伴い、入院や術後のケアが必要になります。
治療期間は6ヶ月〜1年程度で、費用は100〜300万円が相場です。費用は他の矯正方法に比べて高くなりますが、口ゴボの改善効果は非常に高い治療法です。
口ゴボの原因やリスク
前の段落では、矯正の方法と費用について説明しました。ここからは、以下の2つの要素について説明していきます。
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口ゴボの原因とは
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口ゴボが引き起こすリスク
これらを知ることで、口ゴボがなぜ発生するのか、その結果何が起こるのかを理解することができます。
口ゴボの原因とは
口ゴボはさまざまな原因によって引き起こされる、顎が突出した状態です。具体的な口ゴボの原因には、以下のようなものがあります。
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骨格の遺伝
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乳歯が抜ける時期が早かった
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唇や爪を噛む癖がある
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口呼吸をしている
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前歯で咀嚼する癖がある
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姿勢が悪い
顎の形状や骨の構造には遺伝的な要素が大きく関わっています。両親や祖父母などが口ゴボの場合は、子どもにも遺伝する可能性があります。
また、乳歯が抜ける時期によって、永久歯の位置に影響を与えることもあります。早すぎても遅すぎても歯並びに影響を与えるため、小児歯科などで定期的に検査を受けることが重要です。
歯並びや顎の発育に悪影響を与えるのが、唇や爪を噛む癖です。幼少期から続いていると、歯の位置がずれて口ゴボの原因となります。
また、鼻詰まりや慢性鼻炎などが、口ゴボの間接的な原因になっているかもしれません。口呼吸は口元の筋肉に不均衡な力がかかるため、歯並びが乱れやすくなる傾向にあります。
過度な負荷がかかる前歯での咀嚼にも注意が必要です。咀嚼の際に歯が前方に押し出されることで、出っ歯や口ゴボの原因につながります。ほかにも、猫背や頬杖などの姿勢による癖が、顎の位置に影響を与える可能性があります。
これらの原因を理解し、早い段階で対策することで口ゴボの予防や改善が可能です。
口ゴボが引き起こすリスク
口ゴボは見た目への影響が注目されますが、健康面に与える影響もあります。口ゴボの具体的なリスクは、以下のとおりです。
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見た目がコンプレックスになる
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虫歯や口臭などの口腔トラブル
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風邪などの病気にかかりやすい
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姿勢の悪化や身体の歪み
見た目に大きな影響を与える口ゴボは、自己評価に悪影響を及ぼします。笑ったときや話しているときに気になる場合が多く、コンプレックスを抱える人も少なくありません。
さらに食べ物の噛み合わせが悪くなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。口呼吸が原因で口ゴボになっている場合は、口腔内の乾燥に注意が必要です。唾液による除菌・抗菌作用が十分に働かず、口臭や虫歯・風邪などのトラブルのもとにもなってしまいます。
顎の位置がずれている状態では姿勢が悪くなり、身体のバランスが崩れてしまいます。その結果、腰痛や肩こりなどの問題が生じることも少なくありません。
口ゴボ矯正に関するよくある質問
ここまで口ゴボに関する情報をまとめて説明しました。ここからは、口ゴボ矯正に関するよくある質問に答えていきます。
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口ゴボは部分矯正でも治療できる?
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矯正に失敗することはある?
これらの質問に対する答えを知ることで、矯正治療に対する不安を解消し、より良い治療選択ができるようになります。
口ゴボは部分矯正でも治療できる?
口ゴボは、部分矯正で治療することができる場合とそうでない場合があります。具体的には以下のように分けられます。
部分矯正で治療できる口ゴボ |
全体矯正が必要な口ゴボ |
軽度の歯並びの問題 |
骨格の問題 |
歯の位置調整 |
顎の形状が関与している場合 |
ー |
複数の歯に問題がある場合 |
部分矯正で治療できる口ゴボは、主に前歯に原因があるものです。前歯の位置や向きを矯正することで、口ゴボが改善されることがあります。一方で、骨格や顎の形状が関係している場合は、全体矯正や外科的矯正が必要になります。複数の歯や口全体の形を整えるには、部分矯正では補えません。
口ゴボの改善には原因や状態に応じて、最適な治療方法を選ぶことが重要です。矯正治療の方法は医師とのカウンセリングで決まります。レントゲンやCT・写真などを使って原因を特定し、最適な治療計画を立てる必要があります。
矯正に失敗することはある?
口ゴボの治療に限らず、矯正治療には失敗する可能性があります。矯正治療が失敗しないように、以下のような対策をしましょう。
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経験豊富な矯正医を選ぶ
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矯正器具を正しく使用する
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定期的な通院とチェック
矯正治療では医師の経験や技量が結果を左右します。事前にホームページや口コミを確認し、実績や経験が豊富な医師・クリニックを選ぶようにしてください。
また、特にマウスピース矯正の場合は適切な使用と管理が重要です。医師の指示に従って着用し、不明な点や不安なことがあれば、すぐに医師に相談しましょう。
矯正治療中は1〜2ヶ月に1度、定期的に通院する必要があります。これは矯正の具合を確認し、口腔内のトラブルを見つけるために重要なことです。通院を怠ると器具の調整ができず、矯正が進まなくなってしまいます。また、虫歯や歯周病などの問題を早期に発見し、治療することも矯正の成功に欠かせません。
まとめ
口ゴボには遺伝的な要素や、癖などによる後天的な要素が原因として関係しています。子どものうちに矯正を始めたり、癖に注意したりすることで口ゴボになるリスクを減らすことが可能です。
口ゴボは見た目のコンプレックスや虫歯・口臭といった口腔トラブルを引き起こします。口ゴボの原因を特定し、早い段階で治療するようにしましょう。
口ゴボの原因を判断するには、レントゲンやCTを使った精密検査が必要です。自己判断するまえに、「歯の総合予約サイト~BEAUTEETH」からカウンセリング予約をしてみましょう。
美しい口元を手に入れるために、今のうちから行動することが大切です。